法定帳票の印刷

業界で特化した法定用紙「マニフェスト」の印刷に帳票Onlineを活用
(weee株式会社様)

weee株式会社では、産業廃棄物に特化した「委託契約書」を電子で締結できるクラウド型の契約書管理ツール「e契約®」を提供している。同社では、kintoneで産業廃棄物業界の業務システムパッケージを実現しているが、法定で義務付けられているマニフェストの印刷に帳票Onlineを活用している。その経緯について、代表取締役の宗様にお話を伺った。

産業廃棄物の仕事は法令遵守が第一

産業廃棄物の仕事は、手続き、事務処理が多い。法令遵守でお客様と仕事を始めるのに契約書を締結しないと違反。現地を視察しないと法令違反。産業廃棄物管理票(以下マニフェスト)と呼ばれる帳票伝票を発行して管理、報告しないと法令違反。廃棄物処理という法律で定められた期限管理もある。

「業務プロセスで、契約書とマニフェストが、重要な伝票です。法令違反と隣合わせなので、本当に難しい仕事だなと感じました。だからこそ、『廃棄物の業務をITの活用でかんたんであんしんに』 というコンセプトでIT活用をお客様に支援したいと、電子契約サービス『e契約®』のサービスを開始しました。」(宗様)

例えば、「契約業務」。従来、契約書の製本、郵送、押印、返信などの工程を経る必要があった契約締結が、「e契約®」では、最短3分、3クリックで完了する。タイムスタンプによる改ざん防止・電子署名を付与した契約書の発行で、作業の効率化、簡素化に加え、経費の削減も可能になる。
そんな電子契約サービスの利用顧客から出てきた次の要望がインターネットを活用した環境での「マニフェストの出力」だった。

「マニフェスト」とは

マニフェストとは、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性、その他の人の健康や生活環境に被害を生じるおそれのある特別管理産業廃棄物の処理を他人に委託する場合に使用する管理票。産業廃棄物と一緒に流通させることにより、産業廃棄物に関する正確な情報を伝えるとともに、委託した産業廃棄物が適正に処理されていることを把握するために使われている。マニフェストの形式には、「紙マニフェスト」と「電子マニフェスト」の2種類がある。

このうち、課題となったのは「紙マニフェスト」だった。

課題1:複写式の連続用紙タイプの伝票

「紙マニフェスト」は法定書式が定められている。全国共通で複写式の連続用紙タイプの伝票なので、手書きするかドットプリンターで印刷する必要がある。

課題2:レ点の項目が多い

「紙マニフェスト」には、いろいろな項目があるのだが、特に厄介なのが、該当する産廃物にレ点を付ける部分。選択肢の数はなんと40近くもあった。40ものレ点をずれなく印字すること、正しいレ点を正しい位置に表示させることは、下敷きなどを使った目印がないとかなり時間がかかるものだ。

課題3:業界特有の計量単位「㎥立米」

「紙マニフェスト」には、いろいろな項目があるのだが、特に今回重要だったのが、マニフェスに印刷する重量の単位立米「㎥」の印刷だった。
「マニフェストでは、重要単位は、kg と ㎥ を印刷しますが、㎥ は機種依存文字で、既存のオフコンシステムでも特別なカスマイズで印刷しておりました。システムのリプレイスのために今まで当たり前に印刷できていたものが出力できないとなるとお客様にとっては大きな痛手となります。kintoneで入力、印刷できることで、実績入力や行政で定められた行政報告への出力や負担も大幅に軽減されます。」

お客様の声

「複写式の法定帳票は、産業廃棄物の業務に限らずまだまだたくさんあると思います。書式が決まっているということは、1社対応ができれば、他のお客様にも同じ提案ができるということ。Webだからドットプリンターをあきらめる必要がなかったのが良かったです。何よりも、帳票1つに対して、向かい合っていただける姿勢で、お客様の目標を達成できたことが当社としても嬉しいです。」(宗様)

お客様情報

 

お客様名 weee株式会社
サービス 産業廃棄物処理・建設業に特化した電子契約サービス「e契約®」
産業廃棄物に特化した「委託契約書」を電子で締結できるクラウド型の契約書管理ツール
URL https://weee.co.jp/

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